デジタル角度計

 電動工具の購入は当分無いので、最近は小物ばかり。デジタル角度計を買った。テーブルとフェンスの角度90度が怪しいものも、ノギス同様デジタルなのは一目瞭然で納得できる。オフコーポレーションにて購入。マニュアルでは精度の調整の仕方が書かれているようなのだが、英語なので分からない。使い方、たとえばテーブルソー。基準平面(テーブル)でゼロクリアしノコ刃に当てて0度を確認する、横に磁石が付いている。

Bench Cookies

ペーパー掛けに滑り止めを使っていたことは、前に書いた。以前から気になっていたBench Cookiesを売ってる店を見つけた。しかも安い。アメリカで売られている値段プラス送料とほとんど変わりないと思う。送料ともで2,260円。使い方はYou Tubeで。
 ね、あったらいいかもと思わせる小物でしょう。売ってる店は「ルータービット 家具作りの雑貨専門店 ディグラム」http://digram.jp/。この店はルータビットの専門店らしく、ビットのセット価格がお買い得、ただインチサイズだ。 購入には会員登録が必要、なんと300ポイント付く。

ダボ切りノコ

ホームセンターでダボ切りノコを発見。隣を見ると替え刃を売っていた。替え刃にしてはけっこうな値段だが当然本体より安い。これでのほほんさんのダボ切りノコが作れるのでは、ということで作ってみました。替え刃はちょっと長いし、柄に差す部分も邪魔。切ろうと思ったが下手に切るとバリが出たりするので、そのまま使用することにした。やっぱり取っ手はブラックウオールナットの端材。適当に切断してオイル仕上、裏に両面テープで張り付けただけ。スマートな出来ではないが、なるほど機能は満点。切れ味、仕上がりともすこぶるよい。またまた無断でアイデア借用しました。あらためてのほほんさんのを見るとさすがにスマート、柄がちょっと長すぎたかもしれない。

金槌とバール

 とんかち。玄翁(げんのう)と思っていたが、辞書によるとこちらは大型の金槌のことを言うらしい。しかし「げんのう」で通っている。持ってるタイプは6種類、まず鉄製のものだが両端の形状がいろいろある。片方が釘抜きになったもの、とがったもの、平らなもの。平らな方もよく見ると、平になった方と少し丸い凸になった方がある。先に平らな方で打ち、最後に凸で締める。とがった方は釘締めだろうか? 当たりそうもない。最近釘を使わないのであまり出番はない。大きな力が必要な時に少し重いものもある。木槌は作品を組む時や鉋の刃を出し入れする時に使う。ゴム製(左端)は、舗道盤などのたたき込みに必要。金物店では工芸品のような玄翁も売ってるが、とても買う気にはなれない。
 バールの方はというと以前は石をどかしたり、箱ものをたたき壊したり使い途もあった。最近は釘を抜くこともない。

クランプ

 クランプは、 山ほど必要。接着している間、クランプが少ないと空くまで待たねばならないから作業効率が悪い。残念ながら大は小を兼ねにくい。いろいろな寸法が必要だか らかさばる。Fクランプ、Cクランプ、板接ぎクランプ、ウッドクランプ、ポニークランプ、コーナークランプ、ハタガネなどなど。

  1. 

ポニークランプ、締める力はナンバーワン。500mm巾のタモ集成材などはこれでなくては締められない。当て木を両面テープで接着。2000mmと1100mmを使う
  2. 
板接ぎクランプ、板を巾方向だけでなく上下にも締め付けられる。とは言っても心配なのでつなぎ目縦方向にもクランプする。2×4材を半分に切断してセットする
  3. 
コーナークランプ、留めなどの接合に使う。締め付け力は弱い、しかも直角が微妙
  4. 
おなじみF型クランプ、たいていはこれで間に合う。サイズも多い。竿が細いと反る

  5. ウッドクランプ、小の方はあまり出番がない

  6. C型クランプ、あまり使わない

  7. ハタガネ、強く締め付けると材がへこむので当て木は必須。懐は狭い
  8. 
ベルトコーナークランプ。装着はやや面倒だがクランプ性能はまずまず
  9. 
ハンドクランプ
  10. 
トグルクランプ。治具に使い、材料をワンタッチで押しつける。いろいろなタイプがある

ポニークランプのスタンド

 ポニークランプのスタンド(4個セット)を買った。ポニークランプを安定して設置することが出来る、アルミ製。これで板接ぎも出来る。けっこう安い(1029円)のでおすすめだ。もっとも、オフコーポレーションで解説の、自作治具(写真3)でも同様の効果が期待できる。スタンドはパイプにセット。ただ、パイプに通す設計なのは若干面倒だ。

木工バイス

 このバイスは、スピーディーに厚さを調整できる。ハンドルを反時計回りに1回転させれば、ロックが外れ前後にそのまま引き出すことが出来るのだ。良くできている。瞬時に材の厚さでバイスを設置できる。オフコーポレーションで 購入。

 2種類あるが小さい方にした、不都合はない。軟らかめの材で当て木をセットした。作業テーブルに後付けなので、まず2×6材にボルトで固定、その板 ごとテーブルにビス留めした。木工では刃物を使う際、材を固定するのが常道。不安定な材に刃物を振るうと危険を伴う。さまざまな方法で材を固定するノウハ ウがネットにあふれている。

ヒンジドリル

 蝶番を付ける必要があり、ヒンジドリルを買った。蝶番を付けるには下穴を正確にあけ なければならない。強引ににインパクトドライバーなどでネジを入れると、決まってずれる。そこで、ヒンジドリルなどというものが市販されているわけだ。正確に蝶番の穴の中央に下穴を明けることが出来る。仕掛けは簡単だが自作するわけにはいかない。ホームセンターには無かった。店員もご存知ない。ホームセン ターの店員は、素人の質問くらいには答えられるように。
 やむなくネットで検索、購入した。ライト精機株式会社。「ヒンジドリル」で検索をかけると、先頭に表示された。Googleで最初の1ページ目にランクされることがいかに大切か分かる。1200円、送料メール便で160円。

鑿(ノミ)

 手道具の定番。ホゾ穴を掘ったり、切り欠きを落とすのに必要。もらい物や安物だがな くてはならない。ほとんど叩き鑿、一部柄が長くカツラ(金属の輪っか)のないものは体で押しながら使う、突き鑿という。文字通り叩き鑿は金槌で叩きながら 使う。丸鑿(刃が彎曲している)は研げそうにないので持っていない。
 鑿も鉋と同じく使う前に仕込みが必要。写真1枚目は買ったばかりの状態。カ ツラを外して頭を木殺し(金槌で叩いてすぼめるということにしよう)、カツラを下げ(青いキャップのような金属の道具をはめて叩く)頭を少し露出させる。 次に頭の部分を外に広げるように叩き延ばす。写真3枚目の状態になればOKと思う。
 研ぎは裏押しし、鉋と同じく仕上げるのだが面倒なので回転砥 石で適当に研いだあと仕上砥石で研いでいる。穴を掘る場合切れない鑿は情けない。木目に直行して鑿を入れると繊維がよれてぼろぼろになる、欠けて穴にな る。ズリッと切れる鑿を一度は使ってみたい。穴はほとんど隠れる場合が多いので、素人木工では掘れればいいとしよう。

 直線を引く道具。チョークの物も試してみた。墨がついていいものならやはり墨坪だ。糸を張ってパチンとはじくやつです。下は水糸と拾った下げ振り(オートレーザーがあるので使ったことはない)。
 線を引く道具では毛引きも必要だ=写真2枚目。表の寸を裏に移す、左右同じ寸を入れるなどはこれしかない。一度に2本の線を引くことが出来るものもある。
  鉛筆の場合はステンレス定規と三菱uniの鉛筆ホルダーで線を引く。芯はHBの2mm、芯削り器はドイツ製(だが安い)で東急ハンズにて購入。先がとがっ てないと正確な線は引けない。芯が太くなると定規から離れてしまう。0.5mmくらいは平気で違うので正確な線を引くことを心がける。精度を出すことは、 なかなかに難しいことだ。線を引くにはシラガキもある。刃物のようなもので、細い線が引ける。材を傷つけていい場所に使用。少し掘れるので鑿を入れるのに も都合がいい。

下端定規

 真っすぐを、昔はどうやって実現していたのか。小さい平面ですら、たやすくはない。 驚くほどの技がある。下端定規だ。木工教室ではこれを最初に作るらしい。二枚の板の木端を同時に削り、重ね合わせ光にかざすとかすかに光が漏れる。この隙 間をなくせば二枚は「真っすぐ」が出た定規として使うことが出来る。なぜ二枚必要か、木材で作るので狂うことを前提にしている。常に二枚を合わせてみて確認しているのだ。光の漏れ具合で隙間の幅を感じる。この定規があればカンナの下端など小さな平面はほぼ確保できる。当然ながら現在ではステンレスで狂わない下端定規が市販されている。「木工手道具入門」に作り方が解説してある。一つ作ってみた。
 長い直線では墨壺というのがある。墨をつけたくない ものには、チョークの粉が使われる。この知恵もなかなかのものだ。いつ発明されたか知らないが(ピラミッドの時代からあったという説あり)、現在でもやっ ぱり墨壺なのだ。墨壺を使う大工の素早い技には見とれてしまう。未だに部屋の基準線を出す技は不明のままだ。なかなか的確な記述がない。ただ「基準線をだして…」と、あるだけのものが多い。これなくして、フローリングは施工出来ないはずだが、幸運にもこれまで3度やって失敗無し。
 30mと50mのメジャーも買ってはみたが、測る場所は無かった。