ミゾキリ治具

スライド丸ノコ治具を変更して、ミゾキリ治具にした。等間隔の溝を、墨付けしないで掘れるようにする。丸ノコと違い刃幅が変化するため、捨て材をセットして掘れるサイズを見る。先のカッティングボードなどの加工に使う。今回は新たなデザインのメモパッドの溝を掘ってみた。縦横の溝をフリーで掘った。

ダボ穴治具

ダボ穴を作る場合、小さな材だとボール盤も使えるのだが、大きい材だとそうはいかない。フリーハンドで真っ直ぐ掘るのはなかなかに難しい。ダボ穴を正確にあける治具が各種存在する。写真もそのひとつオフコーポレーションhttp://www.off.co.jp/index.php?id=4&c=93&b1=&s=11000233で買える。
この度、巾400mmの板を直角にダボ接ぎする予定なので、4個の穴を開けるダボ穴治具を作ってみた。ダボは12mmの丸棒を使用、治具はクランプで固定する。この治具で左右から掘れば、同じ位置に穴が開く寸法だ。

卓上丸ノコ治具

卓上丸ノコ(スライド丸ノコ)で材を同じ長さに切るストッパー治具。適当な角材にス トッパーをビス止めして、一度切断。これで切断箇所を確保する。後はメジャー1m(先端から5mm程度は外す)を張り付けて、大まかなサイズの目安とす る。2度測る(2メジャー1カット)のを1回確認出来る。移動ストッパーは、適当な材をくりぬいて、鬼目ナットを内側に取り付ける(外側だとビスをねじ込 むと抜けてくる)。1mまでの材を切れる。短いものも作っておいた。寸を決めて切ってみたが、結構精度は良いではないか。

対角線メジャー

 長方形に切り出したはずの天板の角が、直角かどうかは大問題。そこで対角線メジャーを作ってみた。これでもって市販されている直角を測ってみる、さすがぴったり。このメジャーで対角線を同じにすれば、すなわち角は直角ということにいなる、はず。
 当初、たこ糸にしていたが、延びるので不向き、釣り糸のPEライン(たぶん3号くらい)2mに替えてみた。伸びはほとんどないと思う。測ったところの糸を爪でマークすれば、ほぼ正確な対角線を測れる。長さが同じであればいいのでメジャーは必要ない。p>

ディプスゲージ

 イラストボードでディプスゲージを試作。凸凹対応、10分の1mmまで可能のはず。 ノギスのメモリを借用。センチメモリの40mmに対してもう片方は39mm分を10等分する。木工ではまずまずの精度のはずだ。何に使うかといえば、溝の深さを測ったりルータービットの出具合やミゾキリの刃の出具合を測る。
 紙では耐久性に欠けるので、これを元に木材(ホウ)で作った。上下する ゲージの部分を蟻にする。フィルムラベル、メタリックシルバー(エーワン品番29275インクジェットプリンタ用)に目盛りを印刷。インクジェットだがき れいに線が出ている。印刷設定で用紙は適当なのが無かったので「EPSON写真用紙クリスピア」、モードは「推奨設定」「きれい」。材より少し広めに描 き、印刷。張ってから不要部分をカットする。ちょっと形の違うものを2個作ってみた。

テーブルソー治具

 木工の興奮は、治具を工夫するところにもある。治具とは目的の加工や部材を作り出す 際に、補助する道具のこと。英語ではjig。そう言えば釣りのルアーもジグだ。日本語では治具という漢字を当てる。何となく字面から意味が分かるから漢字 はありがたい。加工の正確さを求める時や同じ部材を何個も作る際に工夫する。作業の安定性や正確さなどを可能にするためのものだ。丸ノコやトリマーなどフ リーハンドの電動工具では正確さを確保するのが難しい。そこで治具の登場ということになる。
 安いテーブルソーでもこの治具次第ではかなり正確に カットできる。写真1はホゾを作るためのもので、市販のものを組み合わせている。これで、ボゾを材の中心に作ることが出来る。ホゾとは接ぎ手のことでホゾ 穴とセットになる。接ぎ手とは材と材を凸凹で組み合わせる技。さまざまな知恵が凝縮する古来の技術だ。素人手ノコではなかなか正確に切れないし、縦切りは 辛い。前にも書いたが測ると不正確になる。
 次の写真3は、正確にフェンスをセットするためのもの。YouTubeでこの治具を見つけた。安い テーブルソーでは材を切り出す時、正確な寸法出しが出来ない。そこでこの治具。治具の端を一度0点で切断。あとは治具の目盛りをセットし切り出す材に合わ せてフェンスをセットするだけで寸法通りの材が得られる。切断する材の幅が不揃いの場合は、治具をフェンスとする。
 ホームセンターで糊の付いた1mのメジャー(写真右端)を売っている。

テーブルソーフェンス

 安物ゆえしかたがないのだが、テーブルソーのフェンスがどうもいけない。作ってみることにした。フェンスの位置を目盛り(アクリル板の赤線)で読むことが出来るので、ノコ歯までの距離を測る必要はない(ただしミリ単位)。スライド部分はガタの無いようにMDF材。アルミ不等辺アングルを両面テープでMDFに固定しフェンスとする。切り出せる最大幅は80mmと少ないが、これ以上の材を縦切りすることはまれ。テーブルへの取り付けは不細工だけどCクランプ。左は微調整用のノブ、右はフェンス固定用ノブ。
 テストカットもまずまず。 材の幅合わせが楽になる。薄板用の押さえはルーターテーブルの付属品流用。安物を買うと真っ直ぐ切るだけでも苦労する。テーブルソーの歯口が広すぎるので木っ端を両面テープで止めた。これで刃を大きく傾けることは出来なくなった。カバーと割刃を取り除いたので若干危険。

スケールストッパー

 スケールストッパーはバーニア・ストッパーという名称でオフ・コーポレーションにて販売。30cm、60cm、100cmのものがありけっこう高価だ。だが、これなくして材の計測は無理、材に同じ寸法をケガくことは出来ない。60cmを1個購入した。ホームセンターで売っているステンレス製のスケールに装着する。もちろんオフ・コーポレーションにてスケールとセット販売している。
  自作できないかと考えてみた。扱える材料は木とプラスチック板しかない、金属は無理。ストップ機能は素人では困難なので市販のストッパー(ホームセンター にて購入)を利用する。材料は市販のストッパーにプラスチック板(容器などに用いられている薄いものでかまわない)と木片(出来るだけ硬い木片を用意)。木片を適当な大きさに切断。卓上あるいは、スライドマルノコで正確に直角を確保する。使用するステンレスメジャーに合わせた溝をルーターで掘る。物指しの 厚さまでペーパーをかけるので正確でなくとも良い。プラスチック板を両面テープで貼る。ストッパーを両面テープで貼る。プリンターで印刷した39ミリを10等分したスケール(前回のディプスゲージと同じメタリックシルバー)を張り付ければ完成。見栄えは悪いが、機能は上々。
 一つの材に違う寸法を墨付けする場面はけっこう多い。スケールをその都度セットするのは面倒だし、時間の無駄、そこで必要な寸法のスケールを何個か用意する。スケールはもちろん百均。侮るなかれ、当然目盛りは正しいので惜しみなく使える。数字が明朝だが我慢しよう。小物用に20cmで同じものを3個作った。溝はきつめに掘 る。

ボール盤テーブル

 持ってるボール盤は金工用なのでテーブルが狭く、クランプも使いにくい。木工使用には高さがあり懐が広いボール盤が使いいい、とはいえ買い換えるのもしゃくだ。そこで少し大きめのテーブルを作ることにした。端材の集成材とコンパネをサン ドイッチにし、抽斗状にする。既存のテーブルに差し込む。必要ない時すぐ取り外せることも考慮。固定は裏にノブを付けた。既存テーブルは裏がえぐれてるので、木っ端を張り付けてノブを回す回数を減らしている。写真のクランプはシステムクランプ。材を平行移動させる際に必要だ。

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