小椅子

時々、土間に座り込んで作業しなければならないときがある。小椅子を作ってみることにした。風呂にあるようなやつだ。でも例の脚が八の字は作る気がしない。座板に脚を真っ直ぐ取り付けるコの字形デザインにした。端材を物色し、サイズが合いそうな集成材で作ることにした。桟をアリ組みして座板はビス止めし、ダボ埋め。アリホゾを作る治具、といっても簡単なものだが安定して掘れる。脚のアリ溝は掘ってみないとフェンスまでのサイズが割り出せないので、テストしてフェンス位置を探る。
作業手順は、まず脚のサイズを適当に決めて、アリを掘る。サイズを合わせてアリホゾを脚に掘る。脚を仮組みして、座板を乗せサイズを移す。
座板をサイズに切る。脚と桟をボンドで組む。乾いたら座板を乗せてビス止めし、ダボ加工。目違いを払う。面取りしてペーパーを掛ける。塗装は床用水性ニスを塗ってみた。

ピザまな板

ピザを例のコロコロカッターで切ることが出来る、まな板。材はナラとブラックウォールナット、ブビンガ、桜。巾325mmの正方形、こんな板は持ってないので接ぐことになる。自分ではなかなか思いつかないので、こういう依頼はブログネタにもってこいでありがたい。ピザを乗せてそのまま出して切るため、皿のようなデザインを考えてみた。
ググってみると、カッティングボード(ピザまな板)、取っ手の付いてる物(うちわ形状)や曲線のものが多い。曲線嫌いなので、ここは正方形の皿になる。木口を隠す桟を留めで付け、皿を起こしやすいように角に取っ手を付けた。取っ手の加工は以前作った鍋敷きに同じ。ミゾキリで5.5mmの溝を掘って、木片をはめ込みカットして出来上がり。手カンナで削ったので少し掘れてしまった。自動とサンドペーパーだけにしとけばよかった。ナラは硬く扱いにくい。板は十分乾燥しているが、暴れたら留めの回り縁が外れるだろう。
塗装は食器なのでくるみ油とした、少し色が濃くなった。接着はタイトボンド3。

ティッシュフォルダー

ラワン、ケヤキ、ナラ、端材で適当な材が揃ったので、ティッシュフォルダーを作ってみた。これまで使っていたプラスチック製のフォルダーは少々軟弱。ティッシュの箱を測って、横から入れるデザインにした。塗装は面倒なので無し。少々無骨なのだが削るのも面倒、洗面所のラックにビス止めする。スーパーで並んでるティッシュの箱を計測すると、それぞれみなサイズが違う。これまで気にとめなかったが、メーカーの勝手でしょ、ということか。作るときに、たまたま測った銘柄がエルモアだった。エルモア専用のティッシュフォルダーになってしまった。

カッティングボード

カッティングボードを作ってみた。反り止めを兼ねたハシバメというか木っ端を入れただけ、は取っ手も兼ねる。カッティングボードは両面使いで裏がパンなどを切るための溝を切っている。材はナラ、取っ手にブラックウォールナット。板は400mmを用意、取っ手は約50mm、少し重い。ナラがまな板に向いてるかどうかは、分からない。在庫の材。堅いので鉋で削ると、案の定逆目掘れ。一心にペーパーを掛ける。
ハシバメを入れる溝も、パンくず溝もミゾキリで掘った。一発で掘れる、トリマーは使う気になれない。端にテープを張るが、若干むしれる。出来上がってから両端を少し削る。取っ手のハシバメにフォースナービットで穴を開けた。糸のこでトラック状に切る予定だったが、この方がしゃれてると思い、穴2つに変更。塗装はくるみ油。
カッティングボード、簡単なものだが手順はけっこうある。自分用に手順を記しておく。栓などやわらかい材で作ればいいかも。材はナラ、取っ手はブラックウォールナット。このツートンが結構好きだ。

1.荒木の板、節や傷んだ部分を避けながら2枚分ずつにカット(400×2=800mm)、少し余裕(10mm)を入れて切る
2.自動鉋にかけて反りを取る
3.手押し鉋でサイド(木端/こば)のカネを出しておく
4.テーブルソーで寸法(400mm)に切る(または丸ノコで数回に分けて切断)
5.巾をそろえる(墨付けしてテーブルソー、丸ノコ、手押し鉋、手鉋いずれかで整える)
6.まず裏面にペーパーを#60、#120、#240、#400と、かける
7.焼き印を入れる(焼き印は意外に難しいので、先にいれる。失敗したら自動鉋で削り同じ行程を繰り返す)
8.ハシバメ用のスリットを入れる(ブカにならないように、慎重に墨付け。治具をセットし5.5mmのミゾキリで両側から2回引く)
9.カッティングボードのもう片面もペーパーを掛ける
10.パン切り溝の墨付け用、原寸画用紙をセットして墨付け
11.先の木端にテープを張ってむしれを予防
12.システムバークランプをセットして、今回5本の溝をミゾキリで切る
13.すべての角や溝に鉋とサンドペーパーで面取りする
14.取っ手部分に墨付けカットし、フォースナービットで両側から穴を開けておく
15.穴の部分にサンドペーパーをかけ目違いを取る(市販の穴用ペーパーをドリルにセット)
16.取っ手部分にペーパーを掛けながら、スリットに収まるよう調整
17.取っ手をクランプで、じんわり押し込む。少量のボンドも使用
18.はみ出た取っ手部分を卓上丸ノコでカット
19.目違いやむしれ、隙間がある場合、鉋やペーパーで整える
20.テカった部分などを、#400で整える
21.取っ手の接合不良で穴の開いた部分は、ペーパーカス糊で埋める(サンダーの切りくずをボンドと混ぜる)
22.再度全体にペーパーかけ
22.くるみ油で塗装(ハケ塗りしてウエスで拭き取った) 

カメラスタンド

オーバーヘッドスキャナScanSnap SV600が出た。我が家にも1台欲しい。要は書画カメラ、1段目の棚が完成したのでカメラスタンドを作ることにした。性能は当然違うが、撮影ミニスタジオを兼ねる。
まず、ランプを付けるための電源レールを取り付け。スイッチを追加。
カメラを傘に取り付けるためのLアングルを使用。穴を2個追加して棚に直接ビス止め。アルミなので簡単に掘れる。クイックシューも付けた。これで安定するしワンタッチ。一眼レフを使う場合は、リモートスイッチを使う。書籍などページを押さえながらシャッターが切れる。
LEDライトをセットして出来上がり。バックは画用紙。A3までOK。PowerShot S90でもOKだった。

小さな額

小さな額(260×260)を頼まれたので、板取りする。幅がいらないので、反っている板を刻むことにした。たぶんナラだと思う、重いし堅そう。昨年「廿日市木工まつり」で買った板だ。まず、額にする材の寸法(4本)を1本で取れる長さを確保し、半分に。次に板厚を30mm以上確保できる位置で縦に割った。4分割の状態で、反りはわずかになっている。手押しと自動鉋にかけて一応ここまで。右の2本で10個分は確保できると思う。



額10個分の材をテーブルソーで切り出した。次にサンプルの額と同じ傾斜を付ける。こういった加工はテーブルソーでやるのかルーターでやるのか。あいにくどちらも私の機械では無理。試行錯誤のあげく、友人のアドバイスを受けて、手押し鉋のフェンスに角度を付けて削ることにした。シンプルな額なのだが、作るとなると手順は多くけっこうやっかいなのだ。手数が多いと、当然リスクも増える。最終的に何個出来るか。
額縁裏の切り欠きをある程度テーブルソーで行った後、目違いをルーター(いきなりルーターで加工するのはかえって手間)ストレートビットで払う。テーブルソーで焼けたカ所もきれいになる。ここまでで、10個分の材が完成。1本で1個出来るはず。

雑事や楽しみ、トレーニングを消化しながらも額縁制作は続く。暖かくなったので道具に触るのも苦にならなくなった。納期は特にないが、あまり待たせることも出来ないし、間をあけると失敗することが多い。
材が整った後、サイズに切るのだが、内径が200mm指定なので実測しつつ切断。計算できないので少し大きめに切った後、実寸に近づける。以前作った卓上丸ノコストッパー治具を使う。
こういった短い物を同じサイズに切断するには、さらにストッパーをセット。断じて測ってはいけない。この治具を使ってすべてのカットを終了。この加工では、makita卓上丸ノコの精度がすべて。以前作った額治具は精度がイマイチで今回は使えなかった、たぶんもう使わない。一辺の長さをそろえるのがすべて。
寸法にカット後、ルーター・ストレートビットで裏の欠き取りを仕上げる。テーブルソーでの焼けも、この時にきれいになる。結構手順を忘れている。と思ったら、サンプル以来額を作るのは初めてだった。額はどんなに安くても、ちゃんと作られている。素人にとっては少しハードルが高く、手順が多いゆえリスクも高まる。長さはともかく、同じ厚さに材をそろえるのが困難なのだ。多少の目違いは、後にカンナとのみで払う予定。

すべての部材が揃ったところで、組み立て。コーナークランプが4個しかないので、すべて組み上げるのに3日。組み上がった後、順次カンザシ用の切り込みを入れる。当初思いつきで、ビスケットジョインターで加工していた。ビスケットジョインターを分解、ベースをビスで固定(ベースにちょうど穴が開いている)。刃を露出させるためにクランプで固定し、フリーハンドで墨線まで掘っていく。しかしこのままでは深く掘れない、中奥側まで掘れないので、アサリのないノコで左右を引いた後、ノミで払う。結構疲れる作業だし、若干スリットが傷む。
ここで、以前ミゾキリを使ったカンザシ加工を思い出した。途中から作業変更。ミゾキリは3mmなので、カンザシもやり直す。カンザシの材はブラックウォールナット。オークションで端材を買っている。緩くなくきつくなく、他の端材で試す。

すべて組み上がったら、カンザシを入れる。かんざしの余分なところを卓上丸ノコで切る。切り落とした方も、残り半分に使う。卓上丸ノコで切る場合、あて木をして額を固定しないと不安定だ。フリーハンドだが、額の端を一度そっとチップに当てて切れば、きれいに切れる。切り落とすと飛ぶので最後は少し残す。次にベルトサンダーでサイドを削る。これで卓上丸ノコのナイフマーク(ほとんど付かないのだが)やボンドのはみ出しもきれいになる。カンナで削るとカンザシが割れ、端が掘れることがある。
材の厚さが微妙に違うため目違いが出る、平らなところはカンナで払う。斜めになったところは、突きのみでそろえた。留めの目違いは、残さない。ペーパーを#180と#400。塗装は定番WATOCO オイル(ナチュラル)。1本だけカシュー艶消し黒にしてみた。5.5mmベニヤを合わせ、金具とロゴを付けて出来上がり。釣り具のスナップサルカンを付けて、紐を外しやすくした。

ダボ穴マーカー

作業机が穴だらけ。カンナがけの止めやビスケットジョインターやノミつかいで押しつけるときの止め棒を入れるダボ穴。その都度適当に作っていたので差し込む棒もご覧のように多量に。しかも間隔が統一されていないのでいろんなタイプが必要。
今日ふと思いついたのがこれ。早く気付けよ(¨;)。ダボ穴をマークできれば同じ止め棒が使える。簡単、正確に作れば真っ直ぐ平行な穴を開けることが出来る。正確に2カ所、ネジを入れるだけ。 ネジの先を少し出す。これさえあれば同じ棒が使えたのに、うかつだった。残念、こんなに作ってしまった。

皿立て

前回作成の皿立てと友人作成の皿。このために作ったのに写真を忘れていた。魚っぽい柄、結構気に入っている。皿立てと皿を交換したのだった。ごっつぁんでした。